

NFT事業⽀援サービスに適したプライシングとは?価格戦略の考え方を整理し、データに基づいて価格を決定!
doublejump.tokyo株式会社今回は「doublejump.tokyo」の青木様にお話を伺いました。
プライシングスタジオのサービスを導入した背景について教えて下さい。
青木様:実は、リリース当初から「N Suite」のプライシングモデルについて考えていました。プライシングモデルを考えるにあたって、プライシングのセオリーや考え方などを、理解したうえでプライシングを考えようと思っており、プライシングの情報にアンテナを張っていました。その時にプライシングの考え方についてまとめている御社の代表が書かれているnote記事をTwitterで見つけたことが御社を知った背景です。
その後、プライシングモデルを決定しなければならない時期が迫ってきた時に、専門性を持った第三者からのアドバイスも受けながらプライシングモデルを検討しようと考えたことが導入に至った背景です。
プライシングスタジオのサービスの導入の結果や満足度を教えてください
青木様:結論、プライシングスタジオのサービスを導入してよかったです。結果的にプライシングスタジオのサービスで提案して頂いた価格モデルとは、違うモデルになりましたが、いくつかの選択肢をもらったおかげで、考えが整理され適切な判断をすることができました。また、御社のコンサルティングは、既存顧客の利用データを元に客観的に最適なモデルを導き出すものなので、そのような納得感のあるプロセスを見ることが出来たことも、とても参考になりました。
価格決定に踏み切れた理由を教えてください
青木様:価格モデルを決定する方針として、課金軸のパラメーターを顧客の支払い能力とプロダクトの利用価値の2つに比例するような課金軸を考えていました。この2つに比例するパラメーターとして適した課金軸が「ユーザー数」であるという結論に至りました。
傾向としては、社員数を多く抱えている会社やプロジェクトであるほど、資金や予算を多く持っている傾向にあり、支払い能力が高いと考えられます。また、社員数が多く管理が煩雑になるほど、サービスで効率化する価値が高まります。そのため、サービスに登録するユーザー数(=社員数)が適していると考えました。
この結論にたどり着くことができたのは、プライシングスタジオのサービスのプロセスや考え方に納得感をもち、それを元に話し合った結果だと考えています。そのため、このような満足のいく価格決定に踏み切れました。
プライシングを考える際に、外部の会社を入れることに悩んでいる会社があったときにアドバイス等はありますでしょうか。
青木様:プライシングのノウハウを持っていると価格を決めることのメリットとして、2つのメリットがあると考えています。一つ目のメリットは、これまでのSaaS業界の蓄積されてきたセオリーをインストールしてくれることです。
二つつ目のメリットは、プライシングについて、データに基づいた分析をするとなったとき、やり方が確立してないこともあり、自前でやるとなると負担が大きいので、専門としている外部の企業と一緒に価格決定をすることで、確実に価格決定ができることです。
プライシングについて、感覚で決めるのと、リソースを割いてでもしっかり根拠に基づいて決めるのと、どちらの方が良いと感じますか?
青木様:ちゃんとリソース割いた方がいいと考えています。最初のプライシングは、将来的なプライシングモデルのアップデートにかかわることだと考えており、今後プライシングをアップデートするにあたって、最初のスタート地点の設計がしっかりとした根拠に基づいていないと、ブラッシュアップの精度が変わっていくと考えているからです。
現在の御社の事業と今後の御社の展望を教えて下さい。
青木様:自社のプロダクトはWeb3領域の事業者向けSaaSプロダクトです。現在、主に提供しているものは、ブロックチェーンで暗号資産やNFTを保有したりする際に、必要となるウォレットです。世間的には、コンシューマー向けのウォレット機能が広まっていますが、自社のプロダクトは、企業向けのウォレット機能に特化したSaaSプロダクトです。ブロックチェーン領域で事業を展開する際に、企業向けのウォレットがほぼ必須になるため、その企業向けのウォレットを提供しています。
将来的には、自社のプロダクトを「プロダクト群」にしていこうと考えています。
企業のWeb3ビジネスを展開する際に、業務に必要な多種多様なプロダクトをまとめて提供することを目指しています。