

SaaSのプライシングを成功させるには?ノーコードでアプリ化Appifyが価格決定を科学する理由
株式会社Appify Technologies導入前の課題
- 製品価値に対し適切な価格設定ができていない
- 無料で提供しているお試し期間を設定するべきかわからない
- プライシングを科学的に分析できていない
導入後の効果
- ユーザーの利用動体にあわせた価格改定ができた
- 1ヶ月無料で提供しているお試し期間を設置するべきなのが分かった
- ユーザーの支払い意欲を数値化してプライシングができた
ノーコードでアプリを開発できるという独自のSaaS事業を展開するAppify Technologies。2020年9月にCampfire社サービスと連携を開始したほか、同年10月には資金調達を実施しています。
そんな同社は、2020年8月より「Pricing Sprint」の導入を開始。弊社の分析を通じプライシング戦略の変更から価格改定まで、実現しています。
現在の活用状況や、SaaS事業におけるプライシング戦略の展望を伺いました。
ノーコードでアプリ化を実現するSaaS「Appify Technologies」
貴社の事業を教えてください。
福田様:Appify Technologiesは、エンジニアがいない企業でもプログラミングコードを書かなくてもアプリ作成が可能になる独自のSaaS「Appify」を展開しています。
現在はEコマースプラットフォーム「BASE」と連携し、ネットショップを出店している事業会社が各々のネットショップのアプリを作成可能です。「BASE」では個人・法人を問わず様々なユーザーにAppifyをご利用いただいています。

Appify Technologiesが直面したプライシングの課題
今までのプライシングに関する取り組み・課題を教えてください。
福田様:これまではユーザーヒアリングやBASEと共同調査の上で価格を決定してきました。しかし、「どのタイミングで有料プランへ移行してもらうべきなのか?」「どの機能を利用すると有料プランに納得感を持って利用してくれるのか?」「外的な要因がユーザーの利用モチベーションを左右しているのではないか?」などの疑問を払拭し確信を持ったプライシングをするに至っていませんでした。
プライシングに対する課題をどのように解決しようとしましたか?
福田様:我々が普段から考えていた価格に対する疑問を払拭し、製品の価値に見合った値段を導き出すには科学的なプライシングが必要だと感じていました。
そんな中、プライシングサービスとしてPricing Sprintを紹介いただきました。導入前の説明を聞き、自社の価格に対してプライシングの専門家の意見を聞けるということや、価格に紐付き自社のどの機能に関してユーザーが価値を感じているかを知ることができるという点に魅力を感じました。
Pricing Sprintを導入し、SaaSの価格改定に取り組んでわかったこと
Pricing Sprintの分析でわかったことを教えてください。
福田様:Pricing Sprintを導入したことで、今までは定量化することが困難であったユーザーの支払い意欲の変容を定量化できたほか、現在設定している無料トライアル期間が適切であると再認識できました。
そして、データ収集の設計だけでなく分析レポートの精度の高さから、科学的にプライシングにアプローチするには自社のリソースや知見だけでは難しいということが改めて分かりました。

Appify Technologiesが価格改定に踏み切れた理由
Appifyが価格改定を実施できた理由を教えてください。
福田様:Pricing Sprintの分析を通して「ユーザーにとってどの機能がどれだけ重要なのか?」を数値で把握することできたため、確信を持って価格改定に踏み切りました。SaaS提供会社として、正しいプライシングのアプローチができたと感じています。
個人的には「プライシングは科学的根拠をもって行うべきだ」と考えているSaaS企業にこそPricing Sprintの導入がおすすめです。
SaaSのプライシング課題に取り組む重要性を認識
貴社の今後の展望を教えてください
福田様:今後は開発中のオプション機能について分析し、ユーザーがさらに製品を利用しやすい価格設定を行っていきたいです。“プライシング”という概念が日本ではまだ浸透していませんが、SaaS業界だけにとどまらず、プライシング課題に取り組むことの重要性が認識されることを期待しています。